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1: ディジェイヌ
2026-07-18 00:20:54 NDVkNTY4(16)

「SAY!Wow!!HEEROOOO!!!」のうち、
他の方のサイドといった番外編やバスデ、年末年始などのリアルタイム連動させたいエピソード等を本編時系列に関係なく先行公開させる、補完、こぼれ話、横道集的な感じの方です。

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78: ディジェイヌ
2026-07-19 23:39:21 NzY0ZTU2(69)

―――――――――――――――――――

●和泉 アラタ『酔っぱらいのオバケ』

ーーいやーいきなりやけどオバケってホンマにおるんやなぁ。
前にボクが地元行っとった時に近所のおっちゃんからお使い頼まれてな?
その日、おっちゃんが海外のワイン届くんやけどミスって宅配事務所宛にしてもうたうえに一週間仕事キツくて営業時間に間に合わん言うて受け取って欲しいって頼まれたんよ。
それで受け取ったはええんやけど、届いた時間が結構遅くなってもうてな、当然ボクの帰りも遅くなってもうたんや。
それでも暗がりの中帰っていた時、ふと奇妙な気配を感じたんや。
もうひとつの足音が明らかにボクに合わせとってな。
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79: ディジェイヌ
2026-07-19 23:42:34 NzY0ZTU2(69)

――――――――――――――――――― 

●串間 淳『サッカー部の怨霊』

ーー俺の小学校、昔は高校だったらしくてさ。
七不思議とか怪談的なやつもどっちかつうとその高校として機能してた頃に絡めたような話が多かったんだよ。
近所に高校のOBってオッサンもいて、その人がよく話してたんだ。
んで、夏祭に俺達の学区をそのオッサンが監督してくれるってのもあって、複数人でいたら少し帰り遅くなっても良いって祭楽しんでたんだよ。
21時くらいかな、そろそろ帰ることになってオッサン主導で集団帰宅になったんだけど、近所が小学校だから横を通りかかることになったんだ。
そん時だ。
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80: ディジェイヌ
2026-07-19 23:45:16 NzY0ZTU2(69)

夕陽差す聖櫻の片隅、閑静な住宅街の一角に佇む一軒家ーー『渋木』と表札が刻まれたその一室では、暇を持て余した5人の男子高校生があれやこれやとカーテンを閉めたり各々のバッグをまさぐったりと思い思いの動きを見せていた……

「おっしカーテンオッケー。イヤでも雨戸はどーすっかな。」
「ねぇ槌野くん、まだ18時だけどもうやるの?まぁ僕はなるべく早い方が良い、ケド……」
「そうですぞ。しかも夏ではまだまだ明るい、アレのコンディションとしては些か不充分かと。」
頬を掻く介斗と頷く大一が不思議そうに首を傾げるが、楓太は当然のようにニッと笑いながら眼鏡を光らせる。
「ッたりめぇよ!なんたってこの辺りの時間帯は不吉なモノに遭う『逢魔ヶ刻』、遠くの相手の顔が判らない『誰そ彼刻』つって昔から縁起でもねぇって言われてんだからよ。」
それよりも……キヒヒッと笑いながら続ける彼は部屋を見回し、即座に不満そうに眉を寄せる。
「結局オレらだけかよ〜。串間、島田チャンは呼べなかったのか?」
あ?たった今名前を出された相手とメッセージアプリでトークしていた淳は顔を上げると、先まで笑顔で眺めていた添付写真を見せた。
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81: ディジェイヌ
2026-07-19 23:52:40 NzY0ZTU2(69)

楓太「おっしゃお前ら時間切れ〜〜!!」

柚子「(あっ、やっと二分か、なんか長かった〜…)」

楓太「それじゃ尋常に…勝負ッ!」
淳「いっせーのぉ……!」
アラタ「ウハハ、やーねーまーでーとーんーでー!」
介斗「…ッ!……ッ!!」
大一「で〜す〜ぞっ!」

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82: ディジェイヌ
2026-07-19 23:52:51 NzY0ZTU2(69)

ガラガラッ!
蕎麦処葉月庵ーー小気味よい音と共に戸が開かれると、活気づく店内に一層大きな声が響く。
「どもっす店長ぉ〜お久ァ!!!」
「おぅ槌野か!相変わらず声がデケェな!」
応じた店主・葉月 哲也は楓太を快く迎えると、後ろに引き連れた3人ともども着席するなりニカッと笑う。
「いや〜最近外食つうとマジワン行ってたからね〜。ってわけでカレーうどんね。」
ねぇよ!!笑い飛ばしながらツッコむとしかしすぐに見知った面々を見ると一つ小さなため息を漏らす。

「哲也おじさん、何?」
「ほ?どうかなされましたか?」
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83: ディジェイヌ
2026-07-19 23:54:22 NzY0ZTU2(69)

「いや〜すごい盛り上がりだねぇ……雛菜ちゃん、川上さんも手伝ってくれてありがとっ!」
救護テント、汗を拭いながら盛況を見届ける鞠香は2人に目を向ける。
「いーのいーの、次の試合までまだ時間あるしねぇ〜」
「はい。それに、水分補給も大事ですから…」
復帰した男子を見送る雛菜に次々とお茶を用意していく瀬莉、本当に助かると笑いながら鞠香も手際よく駆け込んだ生徒達の手当をしていく……

「さっ、さ、佐伯ちゃぁーん!!」
うわぁ!?いきなり激しい勢いで突っ込んできた随分と大きな影に3人驚くも、すぐにその正体を見届けるなり思わず呆気にとられた。

「雛菜ちゃん、騎馬戦なんてあったっけ…?」
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84: ディジェイヌ
2026-07-19 23:55:24 NzY0ZTU2(69)

ハァ……だだっ広いグラウンドに狭しと沸き返る喧騒の片隅、長身ながらただでさえ猫背気味な体格を縮こまらせた影はジャージを頭から被りながら溜息を漏らす。

「聖櫻に限った話でもないが、何故学校は音楽祭だの体育祭だの、得手不得手をガン無視した行事を強要するのですか…暑さも本格化してる頃と言うのにこれでは拷問ですぞ…」
「・・・ま、まぁー、無理はするなよ渋木…」
ボヤく大一に微妙な表情で投げ掛ける淳…と、歓声が上がるなり彼はそちらに目を向け、既に見入っていた他のチームメイトも軽く一瞥する。
渾沌とする程にバラエティ豊かな行事を誇る聖櫻学園では、初夏の頃合に球技大会が開かれる。
新しい環境にも慣れた時期に、学年やクラスを超えた幅広い交流を目的とし、生徒達は多種多様な球技の試合を行うというものだ。
チームはクラスなどを関係無く編成されており、公平性の為に球技部員は当該球技の試合は当たらないようにと言った配慮もなされている。

「それにしてもスゴいね、吉川さんと酒井田先輩の白熱っぷり……」
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85: ディジェイヌ
2026-07-19 23:57:54 NzY0ZTU2(69)

異界の月が満ちる夜、2人はいつも通り適当な洞を見つけて寝支度をする。
その過程で何の気無しに満月を眺めていると不意に隣でしっとりとした声が語りかける。

「月、綺麗だね……」
「うおっと!?なんじゃ、文学の真似事か?」

くすくすと小さく笑うアレクの姿に、やや反応に困ったようにクニオも笑い返す。
それより…一呼吸置きながら彼女は口を開く。
心なしかいつもより顔が紅いような……
「今日、貴方の世界は何の日か知ってる…?」
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86: ディジェイヌ
2026-07-20 00:00:24 Mzc0NGYz(12)

が、次の瞬間には地を揺るがすような衝撃が走り、奴の魔力フェロモンは霧散した。
エイスモディもマーメイドも驚きの表情を見せる先では銀色に輝く拳を地に叩き付けるクニオの姿があった。
「オイ、エイスモディよ。覚悟はできたか…?」
「くっ…嘗めるなよ…!」
力を振り絞って放った魔力すら掻き消され、苦し紛れに呼吸をもらしながらもなんとか立ち上がろうとするが足元がガクガクと安定しないエイスモディはしかし、声を荒げる。
「人間よ、貴様は一体何だというのだ!?なぜマーメイド如きに肩を持つ!?そやつらが歌えば船乗りは惑い、近寄る船は沈む、人間にとっては紛うこと無き"敵"ではないか!」
「ッ…!」
突き放すような言葉にマーメイドは言葉を失う。
一方でクニオは構わず、腕に銀色の光を迸らせながら右手首に左手を添えて構えを取る…
「なんてことはない。この子と出会えて色々知れたからの。何よりも……」
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87: ディジェイヌ
2026-07-20 00:01:12 Mzc0NGYz(12)

元々彼女たちマーメイドはとある湖に暮らしていたらしい。
しかし、ある日住処を離れようとした矢先に妙な霧が立ち込めたと思えば、突如として彼女以外のマーメイドの様子がおかしくなり、偶然影響を免れた彼女をも引き込もうと襲ってきたらしい。

「何らかの呪いによる暴走、と言ったところじゃな…恐らくは黒幕がおる……」
顎を擦りながら、先と打って変わって真剣な面持ちで語るクニオの姿にマーメイドは一層身を乗り出す。
「お願い、もし良かったら、仲間を助けるのを手伝ってくれる……?ごめんなさい。出会っていきなりこんな事言うのもおかしいけど、もしかしたら貴方ならって、そう思えて……」
躊躇うように段々と沈む声、先程から変わらず物憂げな表情……しばしその姿を眺めていたクニオは小さく笑った。
「構わんよ、わしも学につながるなら願ったりじゃしの……」
「っ!あ、ありがとう……」
胸元で手を合わせクニオに言葉を返す表情が少し和らいだ。
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88: ディジェイヌ
2026-07-20 00:02:08 Mzc0NGYz(12)

とある山奥、そこに湧き出る秘湯ーーその周囲には四人ほどの影が次々と服を脇に置いて爪先から身を沈めていた。

「先生、本日はお越しいただきまして、誠にありがとうございました。ささやかながら召し上がってくださいませ。」
既に湯に浸かる人物に声を掛ける男は一升瓶を持ち、猪口の載った盆を差し向ける。
彼の傍の服には翁を模した金色の能面が置いてあるのが目を引くだろう。
「おぉ、コイツはありがたいな。頂くとしようかの。」

声を掛けられた人物ーー顔や体格からして初老程度ながらも年期を感じる白髪頭の男が湯に緩んだ顔のまま笑顔を浮かべながら答える。
「なぁ〜なぁ〜学園長、僕にもちぃと頂け「るわけねぇだろ、テメーはダメだバカ。」なんやいけずぅ。」
恐らく翁面の持ち主たる男の酒を前にして縋るような声を上げたのは銀髪の青年だ。
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89: ディジェイヌ
2026-07-20 00:04:07 Mzc0NGYz(12)

「ってことがあったからさぁ…そうなると俺も呼ばないわけには…アラタくん?」
少し複雑そうに話しながらも、このノンデリ野郎め茶化してくるだろと構えていたが、聞き入っているのかアラタは一向に口を出さない。
ふと気になって目を向けると…

「ッ…!ッ、ッ……!!」
「えぇえ!?あ、アラタくん!?泣いてんの!?」
俯きながら目元に手を翳し、しきりに啜り上げる姿に思わず困惑の勢いのままに真一は言うとアラタは勢い良く立ち上がり、
「ゔぇえええ!カンドーしてもぅた!」
そう言いながら踵を返すと一直線に座敷へと戻り、
「お、戻ってきたか…」
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90: ディジェイヌ
2026-07-20 00:05:49 Mzc0NGYz(12)

ただいまー、そんな中、不意にドアが開く音と女性の明るい声が響く。
程なくして姿を現したのは黒髪の女性ともう一人ーーアラタも見知った緑色の羽虫だ。
「あ、お帰り、お母さん。」
「ただいま〜、買い出し行ってきたよ。おっ、やほやほアラタくん。」
「ごめんタホ、寝ちゃってたや。」
「いいの、気にしないで。ゼルブもありがと……あれ?」
そこまで女性ーー真一の母は彼や真太郎とやりとりを経て、買い出しに付き合ったらしい羽虫ーーゼルブに駄賃代わりらしき食品を渡し見届けてからアラタに顔を向ける。
「わぁ、アラタくんいらっしゃい。そういえば靴が多いなと思ってたんだ。真一の母の多穂です。息子がお世話になってます〜」
「イエイエ、むしろ我々聖櫻が「二度もやらんで良い。」
無駄に凛々しい表情で応えるアラタの肩を小突いて真一が遮るが、すぐにアラタが肩に手を回し返すなり囁くように真一に顔を寄せる。
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91: ディジェイヌ
2026-07-20 00:06:36 Mzc0NGYz(12)

「ドゥワァアァァアもぅ!どぉおするんよこれぇええええ!!!」
とある一室、悲痛なのか滑稽なのか見当のつかない叫びを木霊させながら少年は転げ回る。

「しゃーねぇ…かくなる上は……!」
やがて瞳に決意を灯した少年は立ち上がり、自室を後にした……




「ヒホ!?オマエ、何者だホ!?」
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92: ディジェイヌ
2026-07-20 00:09:09 Mzc0NGYz(12)

「おいおい、マジかよ…」
その瞬間、僕の心によぎったのはそのたった一行の感情だった…

『行事支援委員会』…少年の通う高校で新たに発足した委員会を巡ったじゃんけんに負け、彼は不本意にも委員となってしまった。

「こーして喋るんは初めてやんな?よろしくな、主くん!」
対する女子は興味本位で立候補したムードメーカーな『茜』
更に巡り合わせの悪いことに…
「お姉ちゃん、一方的に喋ってたら失礼だよ…」
双子の妹でしっかり者の『葵』…姉の事務能力を懸念してサポートという名の実質三人めを名乗り出てしまう。
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93: ディジェイヌ
2026-07-20 00:09:54 Mzc0NGYz(12)

※ ※ ※

「わぁ、綺麗!!」
「ああ、だな。その…ありがとな、アラタ。」
「えーのえーの。ボクとしても中止は困る事情あったし、決めて作ってくれたんはジョーがアレ注文してくれたおかげやで。」
目を輝かせる泉を抱き寄せながら、どこか気まずそうに謝意を述べる淳にあっけらかんと笑いながら彼は応える。
そうか…アラタの言葉にそんなことを思っていると、

「あ、やぁ、串間くんに島田さん、それと和泉くんだっけ…?」
「こんばんは…」
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94: ディジェイヌ
2026-07-20 00:11:32 Mzc0NGYz(12)

・・・

『くっだらね…』
淳、在路、阿久津の心が異口同音に共鳴した。

ヒホホ、フユキの主張に頷いて同調しながらジャアクフロストが親指を自らに突きつける。
「コイツの言い分はよくわからんが、コッチの世界で遊びたいけど身体を顕現できないオレサマと吹雪を求めてるフユキ…偶然会った意見の一致であのカジツを依り代に疑似契約を結んだんだホー!お陰でオレサマはこっちで遊びホー題!!」
くははは…!狂気じみた笑いを上げながら、フユキは得意げに言う。
[そしてコイツがドカ雪まみれにしちまえばイベントとか言ってる場合じゃなくなるぅ!クリスマスもイルミネーションも中止だぁ~!]
異様に高揚したテンションで騒ぐフユキに応えるように、またしてもジタバタと手足を振り乱してそこかしこに氷塊を撒き散らす。
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95: ディジェイヌ
2026-07-20 00:12:41 Mzc0NGYz(12)

・・・、ブチッ

彼女の姿に在路は最適解を見る。
「っ!?公人くん…?」
葵の頭に優しく手を置きながら離れる彼はそのまま厚着の男に近寄る。
「いい加減にしろ…」
「あ?…デュンッ!?」
いきなり在路は奴のマフラーに掴みかかるなり顔の位置を無理やり引き下げる。
おいおいマジかよ…!?思いがけぬ姿に淳が頬を掻く。
「おいヌシ、落ち着け!?」「流石にアカンてヌシぃ!」
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96: ディジェイヌ
2026-07-20 00:14:20 Mzc0NGYz(12)

そんなことを口々に言っていると、不意にアラタに呼び声がかかる。
「おーいアラタ、この黒いやつなんだと思う?オレあんま雪とか触りたくねんだわ悪りぃ。」
辺りをうろうろと見回っていた白い髪の少年の姿にアラタは思い出したように振り返る。
「おースマンなサラ。どれどれ~?」
とことこと踵を返したアラタは程なくして散らばる黒い塊を覗き込む。
「おおなんやコレ、真っ黒やんけ。」
「おいおい、あまり触らない方が…」
在路の制止もご存じの通り聞くはずもなく、アラタは掌を押し当てた。
オイ!?在路達一同が驚愕する中、アラタは構わずに手に取り、額に押し当てる。
「気にすんな、アイツはあーゆーバカだ…」
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97: ディジェイヌ
2026-07-20 00:15:45 Mzc0NGYz(12)

「ねーねー淳センパイ!隣町でなんかイルミネーションのイベントあるんだってぇ!」
12月の初頭に、泉が溌溂とした声で呼びかける。

「隣町…昇星か?」
「じゃなくて、反対の途成(トナリ)のほう。」
「小中学ならともかくとして、高校がそんな隣接した街に何個もあってたまるかっつー話だけどな。」
気怠げに突っ込むがしかし、肝心の彼女が降った話題を思い出すなり小さく微笑みながら淳は返す。
「行くか?丁度誕生月だし、な…」
その言葉を聞くなり、泉が目を輝かせ、口元を綻ばせる。
「ありがとー!淳センパイ大好きっ!」
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