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90: ディジェイヌ
2026-07-20 00:05:49 Mzc0NGYz(12)

ただいまー、そんな中、不意にドアが開く音と女性の明るい声が響く。
程なくして姿を現したのは黒髪の女性ともう一人ーーアラタも見知った緑色の羽虫だ。
「あ、お帰り、お母さん。」
「ただいま〜、買い出し行ってきたよ。おっ、やほやほアラタくん。」
「ごめんタホ、寝ちゃってたや。」
「いいの、気にしないで。ゼルブもありがと……あれ?」
そこまで女性ーー真一の母は彼や真太郎とやりとりを経て、買い出しに付き合ったらしい羽虫ーーゼルブに駄賃代わりらしき食品を渡し見届けてからアラタに顔を向ける。
「わぁ、アラタくんいらっしゃい。そういえば靴が多いなと思ってたんだ。真一の母の多穂です。息子がお世話になってます〜」
「イエイエ、むしろ我々聖櫻が「二度もやらんで良い。」
無駄に凛々しい表情で応えるアラタの肩を小突いて真一が遮るが、すぐにアラタが肩に手を回し返すなり囁くように真一に顔を寄せる。
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