スレッドへ戻る
88: ディジェイヌ
2026-07-20 00:02:08 Mzc0NGYz(12)

とある山奥、そこに湧き出る秘湯ーーその周囲には四人ほどの影が次々と服を脇に置いて爪先から身を沈めていた。

「先生、本日はお越しいただきまして、誠にありがとうございました。ささやかながら召し上がってくださいませ。」
既に湯に浸かる人物に声を掛ける男は一升瓶を持ち、猪口の載った盆を差し向ける。
彼の傍の服には翁を模した金色の能面が置いてあるのが目を引くだろう。
「おぉ、コイツはありがたいな。頂くとしようかの。」

声を掛けられた人物ーー顔や体格からして初老程度ながらも年期を感じる白髪頭の男が湯に緩んだ顔のまま笑顔を浮かべながら答える。
「なぁ〜なぁ〜学園長、僕にもちぃと頂け「るわけねぇだろ、テメーはダメだバカ。」なんやいけずぅ。」
恐らく翁面の持ち主たる男の酒を前にして縋るような声を上げたのは銀髪の青年だ。
...もっと見る

[引用][返信][編集][削除]
[👍0][👎0][返信数:0][報告0]