59: ディジェイヌ
2026-07-05 21:04:23 ZTJhNWFm(50)
いってきまーす.....一人の少年が昇星高校の寮を出た.....と、
「あ、瞬ちゃん!お出掛けですか?」
「あ、おぅ明日香。ちょいと聖櫻の病院にな。」
明日香に声をかけられた少年ーーハンター学科で特晶班の霧島瞬介は軽く手を上げて応じる。
「病院?どうしたの?」
「ああ、ちょっと.....うわっ!?」
「きゃあ!」
瞬間、二人の間を突然の突風が吹き抜け、明日香は慌てて服をおさえながら狼狽える。
「な、なに今の風!?」
「な、なんだぁ.....?まいっか。そうそう。さっきナツから連絡あって、なんでもアラタのヤツがな.....」
...もっと見る話を聞くなり瞬介と同行する明日香、
「......ひゅるるー.....」
そんな二人をぼーっと見つめる影、晴天に何故かレインコートを羽織る少年は一息つくと棒飴を一舐めしてから反対へと歩を進めた.....
EP22「MASTER GENIUS」
「......んっ!あらたんっ!」
...?この声......ふとアラタは状況を思い出す。
スーパーに出掛け、二人の超越不審者を撃退した矢先、猛攻に叩きのめされたことを。
そしてその犯人が他ならぬ悪友のような男、領也だったことを。
彼に頭を冷せと、独房なのかも判らない部屋に投げ込まれ、失意の果てに失神していたようだ。
そして今目が覚めると聴き馴染みのある声の呼び掛け.....
「雛菜ちゃん....!?」
「あ、良かった起きた。」
「アラタちゃん!」
「どうした、怪我だらけじゃないか!」
「御主人、奥さん!皆なんでこんなところに?」
思わぬ場所での一家との遭遇に驚くアラタが問うと、どうやら新開店だったこの(元)モールに来ており、この休憩スペースに来ていたようだ。
そっか、まだ騒ぎとかは知らんのか.....
首を振りながらアラタは言う。
「ここは.....超越不審者の巣や。」
え!?驚く三人にアラタは言葉を続ける。
「恐らく店のフリしてボクを呼び込むのが目的だったんやろな。」
「じゃぁ、あらたんはPAにやられて......?」
「不審者、あんなんじゃねぇさ.....りょーやさんだよ。」
え!?驚きを隠せない雛菜に、領也が力に溺れ凶行に走ったらしきことを話した。
「そんな、なんで志藤さんが....?」
解んねぇよ、頭を擦りながらアラタは立ち上り軽く肩を伸ばす。
「ボクにはなーんも解らんわ。前っからそういうヒトやしなぁ~。」
そういえば、違和感がもやもやと渦巻きながらもひとつ思い出し、彼は言う。
「ひとつ確かなのはあのヒト、『ヤカタカンパニー』とか言うとったわ。」
「ヤカタ......」「カンパニー?」
「ええ、立て続けに襲ってきた超越不審者供に『ユタカ』という店名もアナグラム的につけたんでしょうね。恐らく、ここかと.....」
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